人力舎、鬼ヶ島の和田によるブログみたいなやつ。


by deniro0817

~ぼくらの『アンナとミステリー』シリーズ~

『ボクカラキミへ』

タバコの煙で目もノドも痛い。
こんな小さな部屋で吸い過ぎなんだ。
全く迷惑な大人達だ。

「どうして彼女を殺したんだ?」
その大人達が聞いてきた。

この人達に何を言っても無駄だと思ったよ。
だってそうだろ??
僕は今までこの煙たい部屋で
この迷惑な大人達に
『僕が、君をどれだけ好きだったのか』
『僕が、君をどれだけ愛してたか』を
僕の知ってる限りの言葉を使って説明したんだよ。

それなのに、その後に
「どうして彼女を殺したんだ?」だって。
全く話にならないよ。
僕に今と全く同じ話をしろって言うのかな?

こういう事にはもう慣れたけど。

君が教えてくれたんだよね
「キミハ フツウジャナイ。」

その言葉で僕は救われたんだ。
その言葉で僕は理解したんだ。
その言葉で僕は僕自身を知ったんだ。
その言葉で僕はそれまであった違和感が無くなったんだ。
その言葉で僕は君を。。。


それから色々な大人達と話をしたよ。
スーツの人。白衣の人。黒い服の人。
着てるものは違うけど、
結局みんな最後に言う事は一緒。
「キミハフツウジャナイ」

どうやら僕は『シロイタテモノ』
に入れられるらしい。
『フツウジャナイ』事を僕に理解させるために。

だから僕は大人から盗んだ鉛筆で
僕のノドを切り裂いたんだ。

だって時間の無駄だろ?
『フツウジャナイ』事は君のおかげで理解してるんだから。

そういえば最後に大人達に聞きたかったな

「ミンナハホントウニフツウナンデスカ?」
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by deniro0817 | 2008-02-24 00:03 | 小説